ボケたらアカン

認知症の父と後妻業の女性とのアレやコレをお伝えします。

振込記録と借用書(第20話)

<登場人物>
僕・・・中年のおっさんです。父の長男。40代。

父・・・僕の父です。70代。

妹・・・僕の妹です。40代。


<今回のお話>

父が認知症で入院後に亡くなったので遺産分割の目録を作成する必要があります。

父がお金に困った際、妹は父にお金を貸していたと言うのです。

10万円、20万円程度の現金を何十回も貸したそうです。

振込ではなく手渡しで、借用書も作成していないそうです。

 

総額300万円だとか。^^;

手渡しで、借用書も作成していない、という点が信じられません。

今となっては事実確認が出来なくなりました。

 

父の借金は、相続により法定相続人の借金になります。

借金が300万円の場合、法定相続分は妻150万円(1/2)、僕75万円(1/4)です。

うーん、高いですね。

 

親子でも借用書を作成しましょう。

せめて、振込にして事実を記録しましょう。^^;

生命保険は死ぬまで解約しない(第19話)

<登場人物>
僕・・・中年のおっさんです。父の長男。40代。

父・・・僕の父です。70代。

とみ子・・・父の内縁の妻からの、再婚相手。70代。


<今回のお話>

父は不動産賃貸業を経営してました。

市内の土地・建物を銀行の融資で購入しておりました。

そして生命保険に加入し、万が一、死んだときでも生命保険から支払われるようにしておきました。

これにより、家族に負債を残さない様にして、ローンを完済することが出来ます。

 

父が認知症になった時点で銀行のローンは数百万残ってました。

すると、とみ子が父の保険を途中解約し、解約金を銀行のローンの返済に充ててしまったのです。

当然ですが、保険の解約金は元本割れしますので、銀行のローンが完済できなくて、残債が残りました。

 

更に、とみ子は残債を支払うために不動産を売ろうとしてました。

もうね、どんだけアホかと。

不動産を買うために銀行の融資を受けたのに、その融資を返済するために、買った不動産を売るなど、アホの極みです。

 

保険解約の半年後に父は亡くなったのですが、もし保険を解約しなければ、保険金で銀行のローンを完済して、更に余った保険料を法定相続人がもらえたのです。

 

皆さんも生命保険は死ぬまでは解約しないようにしましょう。

というか、よその家の保険を解約しないようにしましょう。(当たり前。)

 

僕も住宅ローンで団信に加入してますが、35年ローンが完済するか、寿命が先か競っていするところです。(謎)

医療記録は窓口のみ(第18話)

<登場人物>
僕・・・中年のおっさんです。父の長男。40代。

父・・・僕の父です。70代。

とみ子・・・父の内縁の妻からの、再婚相手。70代。


<今回のお話>

父が無くなってから、訴訟のために全ての医療記録を確認にする必要がありました。

医療記録の取得(またはカルテ開示)は原則として、病院の窓口で申し込み、病院の窓口で受け取り、現金払い、です。

 

認知症で入院したS病院に行き、医療記録の申込、受取を窓口で行いました。

東京から2往復です。

一度、S病院の近くに住んでいる妹に取得を依頼したのですが、社会人経験のない妹は病院で婦長と感情的な口論になってしまい、出入り禁止になりました。

仕方なく、遠いけど僕が取得する事にしました。

 

医療記録を見ると転院前にK病院に通院していたことがわかりました。

K病院で医療記録を取得するために、東京から2往復です。

 

そして、医療記録を取得する度、芋ずる式にC病院、Y病院、H病院に通院していることがわかりました。

 

更に、途中から医療記録と介護記録は別扱い、という事がわかりまして、S病院から振出しに戻ります。

 

日本は医療制度と介護制度が異なっております。

医療は国民健康保険、介護は介護保険です。

介護保険は簡単に説明しますと、40才以上と65才以上から関係するのですが、僕は関心が低かったため、医療と介護の違いを認識してませんでした。

 

また、地域包括センターでケアマネージャーがついた場合、訴訟するためにはケアプランの報告書も後から確認する必要があります。

ケアプランも通所、在宅、施設など多くの種類がありますが、割愛します。

ケアプランはケアマネージャーが作成しますので、最初のケアマネージャーとの契約をやめて、別のケアマネージャーと契約すると、また記録を取り直す必要があります。

 

このような感じで、医療記録、介護記録、ケアプランの報告書など、多くの資料を集める必要がありました。

 

しかも、病院は原則として平日しか診療記録の受付をしてませんてので、会社員は会社を休む必要がありますので、仕事が忙しいと、とても時間がかかります。

 

医療記録等を揃えるために、東京と地方を20往復以上していると思います。

 

頻繁に会社を休むと、仕事よりも私用を優先する人物扱いになりまして、ついに僕は窓際社員になりました。

窓際社員になりますと、残業代は稼げなくなりますが、仕事が定時で終わりますし、休暇も取得しやすくなりました!イエイ!

結果、オーライ!(なのか??^^;)

クレジットカードの保有枚数(第17話)

<登場人物>
僕・・・中年のおっさんです。父の長男。40代。

父・・・僕の父です。70代。

とみ子・・・父の内縁の妻。70代。


<今回のお話>

今回は成年後見人をつける前のお話です。

 

みなさんはクレジットカード何枚持ってますか?

僕は管理能力の問題から、極力持ちたくないと考えておりまして、4枚です。

 

父と外食した際に、父の財布にクレジットカードが10枚くらい入っていたので驚きました。

会社員属性の人はクレジットカードを沢山保有できると思いますが、70代無職の父はクレジットカードを作ることが難しいはずです。

父の自宅(僕の実家)に戻り、クレジットカードを全部数えると40枚くらいありました。

僕「こんなにクレジットカード必要なの?」

父「必要なの。」

僕「何に使うの?」

父「わからん。」

僕「わからん??」

父「わからん。カードの支払いをカードで支払ってるから、もう、わからん。」

僕「どうゆうこと?(そんなこと、できるのかな??)」

 

後で分かった事ですが、カードのひとつにPayPayカードがありまして、なんと極度額300万円の金銭消費貸借契約をしていたのです。

極度額の意味はググって調べてください。

 

デパート、スーパーに行くと店頭でクレジットカードのキャンペーン等で誰でも作ることが出来るようになっていますが、審査はどうなっているのでしょうか。

クレジットカードを出させて並べてみると、何と40枚以上ありました。

これはさすがに危険と思いました。

僕「とみ子さん、これで全部?」

とみ子「ここに1枚あるよ。」

と言って、とみ子の財布から父のクレジットカードを出してきました。

(これで本当に全部なのか??^^;; )

他人のクレジットカードを使用しているとは、これも危険!とみ子が持っていること自体も非常に危険!

東京に戻って、クレジットカードカード会社に電話してカードの利用を止めることにしました。

 

親のクレジットカードが増えていたら、認知症を疑ってください。

恐らく、借金も発生してます。

親の借金は法定相続人の負債になる可能性があります。

 

そう言えば、僕のプロ野球カードはどこにいってしまったのかな。

親類は敵(第16話)

<登場人物>
僕・・・中年のおっさんです。父の長男。代。

父・・・僕の父です。70代。

花子・・・僕の妹です。父の長女。40代。

とみ子・・・父の内縁の妻。70代。

Tシャツ爺・・・父の古い知り合い。(友人ではないらしい)70代。

 


<今回のお話>

親類は仲が良いとコミュニケーションが良好で、お互いの状況を理解しやすいと思いますが、父の兄妹は仲が悪いためお互いをほとんど理解していません。

 

父は三人兄弟の長男です。

地元に次男のヨシ叔父さん、神奈川県に三男のミツ叔父さんがいます。

ある時、ヨシ叔父さんから「お前は父のが大変な事になっているのに、面倒を見ないのか。病院の診療費を払え。面倒を見ないやつは遺産相続の資格はない。とみ子さんの献身的な姿勢を見習え。少しは父の事を考えろ。」と連絡がありました。

ヨシ叔父さんは知らないけれど、父は家賃収入が40万円以上あるから、とみ子が使い込まない限り、介護費用など払えるんですけど。。

正社員の僕より可処分所得が多いんですけど!

それに父の事はとみ子が同居する前から考えていますよ。

どのように説明すればヨシ叔父の理解を得られるのか、メールで全体像を説明したのですが、とみ子にすっかり騙されて、聞く耳を持ちません。

ヨシ叔父さんは定年退職して、暇なのか、毎日のようにメールしてきます。

うーん、面倒だから、無視しよう!

 

すると矛先が地元に住んでいる花子に向くようになりました。

とみ子、Tシャツ爺、ヨシ叔父さんが花化の家に押し掛けて、父の医療費を払え!とストーカー行為を繰り返すようになったのです。

成年後見人の申立が出来ない(第15話)

<登場人物>

父・・・僕の父です。70代。
僕・・・中年のおっさんです。父の長男。40代。

花子・・・僕の妹です。父の長女。40代。

とみ子・・・父の内縁の妻。70代。

 

<今回のお話>

みなさんは成年後見人をご存じでしょうか。

正確な意味はググっていただくとして、簡単に説明すると「認知症で自己管理が出来ない人に弁護士をつけて管理してもらう制度」です。

 

親族が申請する場合、親族全員の合意があれば申請できるのですが、とみ子に同意させることが困難なため、自力で成年後見人の申し立てが出来ませんでした。

成年後見人の申し立ては、同意書に加えて、認知症の診断書、財産目録が必要なのですが、やはり、とみ子が邪魔をして書類が揃わないのです。

 

僕は東京にいるため父を病院に連れて行くことは、更に困難です。

妹に病院へ連れて行くように依頼したところ、半年後にチャンスが訪れました。

とみ子が1日入院する日があったため、この日を狙って病院に連れて行くことが出来て、診断書も作成できました。

財産目録は妹が全部ではありませんが、通帳の一部をコピーしてくれました。

 

残るは同意書です。

社会福祉協議会に電話で相談したところ、ケアマネージャが父のケアプランを作成しておりサービス担当者会議を開催するところと聞いたため、会社を休んで現地に飛んでいきました。

地域包括センターの皆様の協力があって、とみ子が同意書に署名しました。

 

書類が揃ったため、ようやく成年後見人の申し立てを受けてくれる司法書士事務所を見つけることが出来ました。

成年後見人は裁判所が選任するのですが、申し立てから数カ月要すると聞いて、まだまだ、とみ子に父の資産を使い込まれ、父の手術も出来ないのか、と落胆しました。
父の状態はどんどん悪化していきます。

まだスタートにも立てていませんね。

 

成年後見人は本人の申し立てが一番簡単です。

ご両親がボケ始めたら、本人に成年後見人の申し立てをしてもらいましょう。

 

もっと言いますと、成年後見人は最後の手段です。

成年後見人の前段階として、保佐人、補助人という制度もありますので、早い段階から利用したほうが良いでしょう。

費用は数十万円必要ですが、僕のように先祖代々の土地・家屋を奪われてからでは遅いのです。

窓口は内縁の妻(第14話)

<登場人物>

父・・・僕の父です。70代。
僕・・・中年のおっさんです。父の長男。40代。

花子・・・僕の妹です。父の長女。40代。

とみ子・・・父の内縁の妻。70代。

 

<今回のお話>

父が転倒して入院した際に、病院から治療方針について、とみ子に確認があったそうです。
(転倒は第02話を参照してください。)

父の脳梗塞(第02話) - ボケたらアカン

再び脳梗塞の恐れがあるため、脳血管のバイパス手術を勧められました。

私や妹はバイパス手術に賛成だったのですが、とみ子が拒否したというのです。

私は怒りとともに病院に電話しました。

「ご家族の代表者に窓口になっていただく必要がありますが、あなたは東京から着替えやオムツを交換しに、病院に来られないでしょ?だから奥さんに窓口になってもらうのですよ。奥さんが手術をしないと言うのですから、出来ません。」

いや、とみ子は親族じゃないんです。他人で、いわゆる内縁の妻なんです。

「こちらとしては、同居して世話をしてくれる方を窓口になってもらうしか無いのです。他にご兄弟がいららっしゃれば、他の方が窓口でも構いませんよ。」

なるほど、じゃ、妹が窓口でいいじゃん。

妹に電話しました。

「あんな父の世話をするのは嫌だよ。今までの人生で、父がどれだけ私が嫌な思いをしたのか。世話は絶対に断る。」

仕方ない、とみ子に手術をするよう話してみました。

「西洋医学は信用できない。私は水素の勉強や販売をしてるから、どんな病気も人間は水素で治るのを知っている。そもそも水素とは・・・」

父の治療方針の話がしたかったのですが、何故か話題は水素水のすばらしさ、とみ子から格安で水素水生成器を購入できること、にすり替わっていました。

 

あぁ、水素販売のネズミ講マルチ商法)の幹部だったのね。