ボケたらアカン

認知症の父と後妻業の女性とのアレやコレをお伝えします。

公正遺言書は判決並(第06話)

ファミレスで初対面の老女から収益不動産を横取りしないと宣言されたのですが、実はあまり焦ってませんでした。

何故なら、父が遺言書を公正証書で作成していたからです。

公正証書の詳細はググッていただくとして、簡単に説明すると、公正証書の内容は裁判所の判決と同じ法的効果があるのです。

つまり、老女が何をしようが、公正遺言書に従って僕と妹は収益不動産を相続できるのです。

問題は遺留分です。

内縁の妻には法定相続分はありませんが、近年は保護される傾向があり、それなりの金額を相続できるようです。

現実の相続争いは金額の大小に関わらず、人間の本性が丸出しになり、家庭裁判所で協議することが多いようです。

父は弁護士の勉強していた事があり、親族が争わないように事前に対策をしてくれたのです。

2020年の秋に父から電話がありました。

「我が息子よ、公正遺言書を作り直すから、ちょっと来い。」

いやー、そんな簡単に呼ばれても僕は東京に暮らしてるし、今日もこれから重要な社内会議があるんですよ。

それに公正証書は以前に作ったでしょうに。

「とみ子さんが今の遺言書じゃ困るって言うからさ、作り直すことにしたよ。まあ不動産はとみ子さんにはやらんから安心しろや。ガハハ。」

父さん、公正遺言書の存在を教えちゃったのですか。中身も教えちゃったんですか。

やっぱり狙われてるよ!